Ahresty

社長メッセージ

第97期2四半期の業績と
変化する自動車業界に対する当社の戦略について

社長メッセージ

平成291113日付で公表いたしました「過年度の連結財務諸表等に関する誤謬の判明のお知らせ」の通り、当社において過去に発表いたしました連結財務諸表等に誤謬があることが判明いたしました。
これは当社の連結子会社であるアーレスティメヒカーナS.A. de C.V.において過年度から当該子会社の財務諸表における税効果会計の適用を誤っていたものです。当該子会社の個別財務諸表は国際会計基準に準拠し、機能通貨として米ドルを採用していますが、一方で税務申告は現地通貨であるメキシコペソに基づいて計算をしております。税効果会計を適用する際には、一般に決算日レートを用いて現地通貨から機能通貨に換算を行うべきところ、当該子会社においては取得日レートを適用しておりました。この結果、税効果会計が正しく認識されておりませんでした。
この訂正作業等に時間を要し第2四半期報告が遅れ、株主の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。尚、訂正後の決算は1130日に公表いたしております。

-第97期2四半期の業績と変化する自動車業界に対する当社の戦略について-

売上高は、中国やインドでの受注増加に加えアルミニウム地金市況の上昇もあり706億円となりました。一方収益面では、中国の増益や創業以来初めてインド工場が黒字となったものの、アメリカ工場においてエンジンのダウンサイジングにより一部製品が生産終了となり売上げ減少となったことと生産性改善が遅れていること、国内では栃木工場において価格低下に呼応した生産性向上が途上にあることなどにより悪化しました。 

特にアメリカでは低失業率の雇用環境下で従業員の安定的な確保が課題であり、新しい加工ラインの初期故障に加えて生産性安定に少なからず影響を及ぼしております。現地の技術者に加え日本から支援者を派遣し安定した生産性の確保に向けた改善を進めると共に従業員の安定化にもつなげる改善を進めております。また、栃木工場においては価格低下に対応した生産性の向上、省人化設備の導入を積極的に進めております。   

自動車業界では、100年に一度の変革と言われる自動車のEV化が進もうとしています。この変革の中でアルミダイカストに対して、従来のエンジンや変速機部品とは異なる部品の軽量化ニーズが生まれてきています。鉄からアルミへの材料転換によって部品の重さはおよそ半分になります。そのアルミの特性を活かした車体系部品のアルミダイカスト化が徐々に顕在化してきました。当社では今年から専門の部署を設置し新しい部品の機能要求の収集、それに必要な生産技術の玉成を進めております。また、電気のみで走るEVが主流となるまでには社会インフラの整備や走行距離、価格、バッテリーの寿命などまだ種々の課題解決が必要と言われています。そのため世界の自動車需要が近い将来年間1億台を超える中で、当面は従来型の車に加えHVPHEVの比率が高まっていくと考えられます。当社では、従来の部品に加えてHVPHEV向けのエンジンや変速機そして電子制御系部品の増産に向けた生産能力の増強も進めております。  

97期第2四半期は、残念ながら増収減益となりました。アメリカ工場の改善には今少し時間を要しますが、北米の需要そのものは底堅いのでメキシコ工場と合わせて成長できると考えています。当社のメキシコ工場生産品のほとんどはメキシコ国内向けですが、これらがお客様の工場で製品となりアメリカにも輸出されています。今後の米墨関係がどうなるのか予断を許しませんが、現在メキシコ工場のお客様からのご注文に大きな変化はありません。

インド工場が受注量の増加もありようやく黒字化しました。そして中国では、安徽省合肥にある工場が順調に成長しています。合肥では加工工場と鋳造工場の増築が来年7月に竣工し延べ生産工場面積は増築前の倍、約46,000平米となる予定です。 

当社は、成長する海外市場の中で、アメリカ、メキシコ、中国、インドの四か国において大型で難易度の高いダイカストの需要増加に対し「信頼を究める」ことによって成長することを目指して活動しております。

皆様のご支援を引き続き賜りますよう、お願いいたします。

代表取締役社長 最高執行責任者
高橋 新