Ahresty

社長メッセージ

2020年上期の振り返りと今後の展望

社長メッセージ

 コロナ禍により亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。そして、病床にある方々の一日も早い快癒を願っております。
 パンデミックは私たちの生産活動にも大きな影響を及ぼし、上期売上高は前年同期の4割減、営業利益においては38億円もの赤字となりました。株主・投資家の皆様には配当の見送り、株価低迷などご迷惑とご心配をお掛けし大変申し訳ありません。
 各国のロックダウンなどによる生産停止や大幅な生産減少が20年度第1四半期に集中したこともあり、新型コロナウイルスの影響を20年度上期に大きく受ける結果となりました。

 第1四半期の売上は155億円と前年同期320億円から半分以下となりました。受注量を前年同期と比較すると日本は約5割、インドは約1割、中国は約4割の水準となりました。北米セグメントにおいては、アメリカはお客様の生産停止の影響を受け3割程度の水準まで減少、一方のメキシコ(12月決算)は、第1四半期となる1月~3月にコロナの影響はなかったものの主要顧客の販売不振により約8割の水準となりました。各工場とも受注状況に合わせ稼働体制の調整を行い、人員体制の見直し、投資・経費の削減等も行いましたが、全体では大幅な受注減を補うまでには及ばず第1四半期は営業損失30億円となりました。
 第2四半期の売上は、213億円と前年同期307億円に比べ7割程度まで回復してきました。受注量では、前年同期に比べ、日本は約7割、インドは7割強、中国は約9割強、アメリカは8割弱までそれぞれ回復いたしました。メキシコは第2四半期が4~6月となるため、コロナ影響で生産停止を受け受注量は3割程度まで落ち込みましたが、第2四半期以降は回復傾向が続いております。仕事量に応じて拠点間で従業員の異動を行う等、引き続き受注状況に合わせた稼働体制の見直し等を図っております。需要回復が早かった中国を含むアジアセグメントは黒字化し、全体では第1四半期に比べ赤字を20億円以上圧縮はしましたが営業損失7.8億円となりました。
 クリーンルームやデータセンター向けフリーアクセスフロアの販売・施工を行っている完成品事業は、このような厳しい環境下でしたが、上期の売上が約3割減少したもののセグメント利益は約1.5億円を確保しております。

 上期の業績は以上のように大変厳しい結果ではありましたが、生産性の向上、リーンな生産体制の構築を進め、固定費、変動費の削減を着実に進めております。固定費では、工場間接部門の従業員削減(約110名)、設備投資の圧縮(今期計画比16億円)、本社費用の削減(約3億円)に加えて残業・出張規制、人員体制の見直しなどにより19年度上期比約32億円減少しました。変動費についても生産性の改善、外部委託工程の社内取り込みなどにより変動費率が約3ポイント良化しました。その結果、工場の労働時間当たりの付加価値も改善してきました。下期に向けて更に体質の改善に努めてまいります。

 下期の受注状況は、第3四半期、第4四半期共に昨年をやや超える予測となっており、当社業績も回復傾向が見られます。しかし世界各地における新型コロナウイルス感染拡大の状況は予断を許さず、現段階では通期の予測は据え置きといたしました。 

 最後に、各国政府は脱化石燃料、CO2削減の方針などの様々な気候変動対応に向けた政策を発表しております。自動車向けのダイカスト部品を主体とした当社に大きな影響が生じます。自動車メーカー各社は、電動化としてハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車の市場投入を増やしており、ガソリンエンジンのみで走る車の減少が進んでいます。当社においては、電動化部品の受注活動を積極的に展開しており2023年では電動化対応部品の受注量が19年比倍増となりダイカスト売上の約2割となります。更に25年では売上の3割以上を電動化部品で構成するよう進めております。また、車の軽量化に貢献すべくパワートレイン以外の領域に向けた技術開発、営業活動を推進しております。

 ものづくりの基本に忠実に安全、品質、生産性、そして新しい技術・製品の開発を進めると同時に体質の強化に取り組んでおります。引き続きご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

代表取締役社長&CEO 高橋 新