Ahresty

社長メッセージ

ビジネス領域拡大に向けて積極的に電動化戦略を推進

社長メッセージ

20年度の振り返りと1921中期経営計画の取り組み

はじめに、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様の一日も早い快癒を願い、お見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表します。そして最前線で感染拡大防止に尽力されている関係者の方々に深く感謝申し上げます。

20年度、新型コロナウイルス感染症による国内外のお客様の生産休止やロックダウン等、当社事業への影響は大きく、第1四半期の出荷量は19年度比5割以上減少しました。第2四半期以降は回復基調にあり、第3四半期の出荷量はほぼ前年並みとなりましたが、第4四半期は半導体不足などによる自動車の減産や急激なアルミ相場の高騰が当社業績に影響しました。グループ全体での経費・投資の削減と出荷量の回復で、下期の営業利益は黒字化しましたが、上期の大幅な減収の影響を払しょくするには至らず、通期営業損失を余儀なくされました。19年度に引き続き大変不本意な結果となり、株主の皆様はじめステークホルダーの方々にはご迷惑、ご心配をおかけし申し訳ございません。この厳しい経営環境克服のため、1921中期経営計画に基づき、収益体質の改善・競争力強化を鋭意推進しております。生産現場や間接部門の省人化、設備投資の圧縮、生産性改善により、固定費・変動費を削減し損益分岐点の低減を積極的に進めました。また、品質向上の取り組みにおいては、国内外の主要なお客様より品質賞を受賞しました。今後も常に安定した品質の製品を提供することで、お客様からの高い評価につなげてまいります。

自動車電動化とその対応

「2050年までにカーボンニュートラルに挑戦」とした我が国の宣言と同様、各国での環境対策も進み、自動車メーカー各社も電動車(EV・HEV・PHEV・FCV)への転換を加速しています。内燃機関と電動機の2つの動力源を持つHEVやPHEVは、当社の主力とするエンジンやトランスミッションに加え、インバーターやコンバーターなど電気制御関連部品等が追加されるため、ダイカスト需要は拡大します。EVやFCVにおいては内燃機関がなくなる一方で、電動化に伴い電気制御関連部品、モーターハウジングや減速機、バッテリーケース等、新たな需要が発生します。現状の新規受注製品や量産化する製品の多くが電動車搭載部品であり、2025年には売り上げの約3割を占める見込みです。今後も各国の状況変化を捉えながらビジネス領域拡大に向けて営業活動を強化し、積極的に電動化戦略の推進に努めてまいります。

持続的成長のために

持続的成長のために、当社グループは「アルミダイカスト製品供給によるクルマのエネルギー消費効率向上」、「エネルギー効率の改善等による使用化石燃料資源の低減」に取り組んでいきます。私たちが生産に用いるアルミは、ほとんどがリサイクル材です。リサイクルアルミ生産で生じるCO2は鉄のおよそ7分の1、さらに比重は鉄の約3分の1です。この優れた環境性能を活かし、技術を進化させてさらに車を軽くすることで気候変動への対策に貢献することができると考えております。また、生産工程におけるCO2削減にも積極的に取り組んでまいります。経済回復にはまだまだ不透明感があり、事業環境も大きな変化が予想されますが、グループ一丸となって企業価値の向上に努めてまいりますので一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役社長&CEO 高橋 新