Ahresty

社長メッセージ

持続的な成長を目指して

社長メッセージ

— 2016年度の振り返りと今後の展望 —

2016年度を振り返ると、私たちの国内における生産量は増加しましたが、円高を背景としたアルミ地金市況の下落により売上高は減少となりました。栃木工場では、主要顧客の需要増に対応して増設した大型鋳造機2台の稼働を開始しました。国内の大型ダイカスト部品の需要は引き続き旺盛であり、大型鋳造機を持つ東海工場も繁忙な状況が継続しております。
北米では、売上高はほぼ横ばいに推移しており、収益面では安定した生産性を背景にメキシコ工場が良化しました。アメリカ工場は、2014年度から生産性の改善に取り組んでおりますが、期待した収益を確保するまでには至らず、引き続き改善に鋭意取り組んで参ります。
アジアでは、中国において2年余り低迷していた広州工場の需要が回復したことに加え合肥工場も順調に生産を伸ばすことができた結果、収益面でも大きく改善しました。創業以来苦戦しておりましたインドも徐々にではありますが改善してきております。
アルミ合金地金を生産している熊谷工場においては、市況価格が低下しましたが、国内需要の増加に伴う生産量の増加と生産性の改善により、売上高・利益とも期初の見通しを上回りました。 クリーンルームやデータセンター向けのアルミ製フリーアクセスフロアの生産・販売・施工を行っている完成品事業は、主に合肥工場にて生産を行い国内と中国にて営業活動を行っております。国内アルミ製フリーアクセスフロアのシェア拡大と中国においても大型物件の受注ができたこともあり、グループ全体の収益にも貢献しました。

2016年度から、中期経営計画「1618計画」がスタートしました。10年ビジョン「信頼を究めよう 2025」を掲げ、「1618計画」では品質、生産性を中心に改善活動を進めております。生産性の向上や、品質面では年々クレーム件数の減少に繋がっておりますが、工場間で改善スピードにバラツキがあります。全工場にて水準の改善に繋がるよう国内は2011年度から四半期ごとに、海外工場においては2016年度から地区別に改善活動の評価会を開催し、同一地域内で良い結果を共有するなど切磋琢磨しております。全工場で同一生産性と品質の確保のためのインフラ整備なども推進しており、成果も出てきました。更にグローバルで標準化、人材育成を計画的に進めております。

また私たちは、社会に貢献するために環境改善活動や社会貢献活動を積極的に行っております。先ず環境面ではCO2の排出量削減に取り組んでおり、生産原単位kg-CO2/tの目標に対して国内11事業所中7事業所が事業所の目標を達成し国内全体の目標も達成いたしました。廃棄物発生量は11事業所中9事業所が、水使用量では対象となる7事業所中5事業所が目標を達成いたしました。環境に対する意識向上につながるアーレスティエコライセンスの取得者も社員の8割近くに達しました。
社会貢献活動は、各事業所において里山づくりや近隣の清掃活動などを進めており、多くの社員(事業所ごとに6割から9割以上)が積極的に活動しております。

最後に、当社の主要事業であるダイカスト事業を取り巻く環境として、全世界の自動車需要は新興国を中心に成長が続くと予測されています。一方で環境規制が各国・地域で強化されていくため、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車が増加し、更には電気自動車や燃料電池車という全く内燃機関を使わない車へのシフトも予測されています。電池の蓄電能力や大きさと価格の改善、充電時間や充電インフラの整備、燃料電池車では価格に加えて水素ステーションのインフラ整備など課題は多く、当面は内燃機関が主流で推移すると考えています。しかし、長期的にはエネルギーの電気シフトは必至と考えられます。
私たちは、軽量でリサイクル性に優れ設計自由度や生産性に優れるアルミダイカストが、車の軽量化で貢献できると考えています。エンジンやトランスミッション以外の、車体や足回りなどの軽量化ニーズに応えるために、今年1月から専門の部隊を発足し営業活動と市場調査を開始いたしました。各社の求める軽量化対象部品やその要求機能を理解し、それらに対応するものづくり力の強化に繋げて将来の需要構造変化への準備を進めております。

皆様のご理解、ご支援を引き続きお願いいたします。

代表取締役社長 最高執行責任者
高橋 新